平成26年6月 一般社団法人 高知県臨床工学技士会
武 島 智 隆
会員の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また日ごろから当会の活動に多大なるご協力とご理解を賜り厚くお礼申し上げます。 この度、初代三好裕之氏、2代目中西栄氏を引き継ぎ3代目として今年6月から会長を務めることになりました。 高知県臨床工学技士会は平成4年3月に設立し22年が経過しました。設立当初は現任者50名程の会員で構成された当会も徐々に成長し200名を超える会員数となっています。 また、一昨年の2月には一般社団法人として認可を取得することができました。会員皆様のご協力に深く感謝いたします。 さて、近年、臨床工学技士を取り巻く環境は、医療機器安全管理責任者の設置、医療法改正による業者の立会い規制など変化は絶えません。今年は保険点数改定による特定集中治療室管理料T・Uが新設され臨床工学技士が常時、院内に勤務していることが盛り込まれました。 私達は、血液浄化、呼吸管理、高気圧酸素療法、人工心肺、虚血・不整脈治療、機器保守など院内外の幅広い領域で活躍しております。そして、来年より心臓血管外科修練施設には、体外循環技術認定士が1名以上常勤することが条件に加わることが決定し、さらに、期待されることとなります。 こうしたなか、当会は6年前より学術委員会を発足し、血液浄化部、体外循環部、呼吸・ME部、カテ・ペースメーカ部の4部門にて学術技能の研鑽を目的に活動を始めています。また、年に1度は学術大会の開催、県民公開講座、セミナーなどを実施し、他県の医師、コメディカルの交流を深め、日頃の業務に活かすよう取り組んでいます。 私たちは、「医療機器のスペシャリスト」として、医療の安全に努め、患者さんが安心して治療が受けられることを願い、社会に貢献できる団体を目指し努力してまいります。 最後になりますが、当会は会員皆様の会であり、皆様のご協力とご尽力なしには成り立ちません。今後ともご指導とご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。